2011年12月11日日曜日

犬の家族

小学5年生の頃、家によく野良犬が来るようになった。父は『餌を与えたらいけん!』と家族にきつく言っていたにもかかわらず、母が隠れて餌を与えていたようで結局その野良犬を、愛犬のちびと一緒に飼うようになった。名前はアン。姉がその頃、好きだった赤毛のアンから頂いた。アンはメスで茶色い毛がフサフサした感じで、どちらかというと狐に似ていた。
そのうち発情期に入り当然のように、ちびとアンの子供ができた。
竜とマル、雄とメスである。
隣の家で幼なじみの達也君は竜を抱っこしてくれた。『ほいほいほい』と揺らゆらして、僕に渡すと、竜のうんちが達也君のTシャツについており、それを見た達也君は笑顔から一転、急に青ざめた顔になって、すぐにTシャツを洗いに帰ってしまった。あん時は、ほんとごめん、達也君。
ネコ