2011年11月27日日曜日

犬のちび

たしか小学2年生の頃、姉が友達から白い犬をもらってきた。僕は犬が大好きだったので、とても嬉しかった。名前は小さかったので、ちびに決めた。ちびの散歩は朝、学校に行く前と学校から帰ってきた時にやった。食欲はあり、ご飯をもって玄関の戸を開けようとすると、ちびがワンワンと吠える。見つからないようにそっとちびを見てみると、こっちを見ながら首をかしげている。勢いよく僕が飛び出すと、ちびもぴょんぴょん跳ねて、とても嬉しそうだった。友達もちびを見に来てくれた。『お〜かわいかね〜!』そうやって顔を触ろうとすると、すかさず友達の足に抱きつき、交尾をしようとして離さない。『ちびだめやろうが!』そう言って

僕が急いで、離した。ちびは雄で、その時はどうも盛りの時期だったらしい。友達は苦笑いしながら、早々に帰ってしまった。その時のちびの表情が忘れられない。

2011年11月13日日曜日

少年 パート2

小学4年生の頃、僕は泳ぐのが好きで水泳を習っていた。だから学校で水泳の時間がくると、
とてもテンションが上がった。そんなある日の水泳の授業…。
立花先生が『今日は50メートル泳ぐけん、気合いば入れんばたい!がんばらんばよ〜』と
言ったのだが僕は何を勘違いしたのか『泳げるだけ泳いだらよかけん、がんばらんばよ〜』と
聞き間違いをしてしまい、そのまま勢いよく泳ぎだした。もちろん50メートルを過ぎても、
止まるはずもなく、どんどん泳いでいる。途中息つぎの時に立花先生が一生懸命、僕に声援を
送ってくれる姿を確認した。クラスのみんなも一緒になって僕に声援を送ってくれている。
いや、これは、クラスの人気者になれるかもしれん。ちょっときつかけど、がんばらんばいけんと思い、ここぞとばかりに泳ぎまくった!
しかし実際、先生とクラスのみんなは『もうよかけん花堂はよ上がれ〜!』と何度も連呼したらしく、それでも泳ぐのをやめない僕を見て先生とみんなは笑いが止まらなかったらしい。


なんとも、お恥ずかしい話だ。

2011年11月6日日曜日

子供の頃の記憶  パート1

子供の頃を思い出してみる…。
小学校高学年の頃テレビゲーム全盛の時代。
僕は家にテレビゲームがなく、いつも友達の家を、はしごして
ゲームに明け暮れていた。
しかし友達の家に行くのも子供ながらに気をつかう毎日だった。
そんな時、家の近くに大きなオモチャ屋ができた。
店内になにげなく入っていると、なんとそこには、お客であれば
誰でもやっていいテレビゲームがおいてあった。
しかもタダときてる!
当然、僕は毎日そのおもちゃ屋に通うようになった。
一人では心細いので幼なじみで一学年下の拓郎君と博君を連れて毎日通った。
しだいに店員とも仲良くなり、日曜にはテレビゲームをしたいがためだけに
開店三十分前には三人でオモチャ屋に陣取り、店員と一緒にシャッター上げを手伝った。

今思うと、人に迷惑をかけてでも、強い信念があれば、すぐ行動していた自分が、
うらやましい。